2010年12月09日

抗体を作るDNAの仕組みを解明

京都大医学研究科の本庶佑客員教授たちのグループが、体内でDNAを組み替えて抗体を作る「クラススイッチ」で、DNAの切断に必須となる目印を見つけた。
ガンの仕組みの解明やアレルギー疾患の治療法にも繋がるそうだ。

抗体はリンパ球の一種であるB細胞で「糸巻きタンパク質」のヒストンに巻かれたDNAが切断され、再びつなぎ合わされて作られる。そのDNAの切断の仕組みはわかっていなかったのだが、今回の成果でその切断の目印となる働きを解明した。

マウスの細胞での実験で複合タンパク質FACTが、ヒストンの特定の部分にメチル基をつけてDNA切断の目印としていることを突き止めた。FACTの働きをなくすと、メチル化が抑えられ、DNAの切断が行われずにクラススイッチも起こらないようになったのだそうだ。

うーん、なんだか細胞のなかのすごく小さな世界の話なのに、複合タンパク質FACTって頭がいい。
ただそのメチル基をどこにつけるかの判断はどうやっているんだろう。
外敵が入ってきたときにそれに合わせて抗体を作るんだが、どこで切って繋ぐとその外敵に対しての抗体になるってのはどうやって分かるんだろう。
システムとしてそう出来てるはずだが、そのシステムでなぜミクロの世界のたんぱく質がそんな動きをするんだろう。

こういう話って一つの事が分かっても、そこからドンドン疑問が出てきてキリがなくなってしまう。

今回の発見に対して 本庶客員教授は
「今回のDNA組み替えは、生殖細胞ができる際のDNA組み替えと仕組みがよく似ており、遺伝子組み換えの仕組みは、あらゆる生物に共通だと考えられる。遺伝子組み換えの誤りが原因となる疾患の研究につながるのではないか」

と話しているそうで、遺伝子の異常による疾患への研究にも繋がりそうだ。




タグ:抗体 DNA
posted by 科学レッド at 05:12 | Comment(0) | 医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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